久しぶりにスキージャーナル(以下=S/J)を購入し楽しく読ませて頂きました。
20代前半からスキーの魅力に取り付かれ、45歳になった現在も年間滑走日数
30日を目標に都会に棲む者のハンデを克服すべく、夏はトライアスロンを取り入れ自称「スキー命」を自負している団塊世代の中年スキーヤーです。
オフの間もスキーのことが頭から離れず、机の横にS/Jをおき、休憩時には雑誌を眺めながら雪便りがくるのを待ち続けています。以前は9月の月山まで滑りに出かけていましたが、現在はトライアスロンと併行している関係で5月の連休が終わるとスキーは“封印”します。
杉山進先生が、良く口にしておられた“自然との対話”を実践しながらスキーを通じて知り合った人々との出会いを大切にし、滑ることの楽しさ、自然の美しさ・怖さ、自然を大切にする事の大切さ等を次世代の若者に伝えて行けたらと思っています。・・・・が昨今の世の中はお金儲けに奔走する愚かな人間どもが多く、自然環境の保護、保全に対する配慮の無さやモラルの低下には正直言ってガックリさせられます。
今月号を読みながら、私のスキー遊びを通じて疑問に感じていることを投稿してみました。本文にあった『貴方はシルバー世代になってもスキーをやってますか?云い・・』という問いかけがありましたが、シルバー世代を論じる前に我々団塊世代(ミドル)の者でさえ、もう若者世代にスキーを取り上げられてしまっているのが現状ではないでしょうか?(私が仲人をして貰った中野区在住の阿部民弥氏は83歳の現在でも奥様と二人で現役スキーヤーとして元気ですが・・・)
できる事なら「一生スキーを楽しんで行きたい」と思っている人は多い思いますが本文にもあったように、スキーに限らず日本の社会全体の風潮が若者文化中心に出来ているようです。いや作られていると言ったほうが正しいかなと思います。経済大国と言われていますが、余りにも淋しくお粗末なスキー場や国のスポーツ文化に対する稚拙なまでの考察にはあきれるばかりです。会社の一部上層部の方達は「スキーは仕事に繋がらないがゴルフは仕事に繋がるからやるんだ」などと、のたまう、遊びと仕事を混同しているアホな輩も大勢います。
大企業や行政・第3セクターの将来ビジョンの無さから来る乱開発、それによる生態系の破壊や自然景観を無視した無秩序な建築物、スキーメーカーの余りにも高価なグッズの販売(スキーシーズンにしか着れない派手なウエア)も年が変れば3〜5割引はあたりまえという節操の無さ、スキー場の宿といえば、お風呂、トイレ、乾燥室など、スキー宿にとって尤も充実させなければならない施設のお粗末さ・・・そしてそれらに頬かむりしてスキー場・宿案内の提灯記事を毎年掲載し続けるスキー雑誌・・・本当にこれが経済大国日本のウインターリゾートなどと言えるのでしょうか?
追い討ちをかけるようにスキー界では、SAJ・SIAと一つの国に2つの組織がある事の不思議さやプロスキー学校と名乗っていたはずの学校がいつのまにかSAJの組織に変っていたり、SAJが主催している検定制度はいつのまにかテクニカル・クラウンプライスといった理解に苦しむ検定制度の導入など、それだったら『取得したとは聞いたことの無い、3・4・5級の内容を充実し、検定内容のボトムアップを図ること』を目指した方が受験するスキーヤーにも親切で明快な基準ではないかと思うのですがいかがなものでしょうか?指導者は「技術向上さえ指導すれば良しと勘違いし、リフトに乗れば喫煙、そのままリフトからのポイ棄ては当たり前」の指導者のなんと多い事か・・・(スキーヤー、ボーダーもしかり・・)
スキー雑誌の草分けである貴社を始めとし、メディアに携わる業界の方々がリーダーシップをとり、若者・高齢者・障害者・家族が共にスキーの面白さを語り、自然を満喫出来るような、そして日本の土壌や文化に根ざした日本型リゾートの実現に向けて努力していただきたいと思います。我々団塊世代もS/Jを持ち歩く事がスティタスとして感じられるようなそんな技術志向ばかりでない内容の充実したS/Jであって欲しいと思います。
渋谷区在住:矢口正武
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